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地元を知る

私の住んでいる町は、その昔、足袋の生産で栄えていました。

その始まりは江戸時代前期とされ、明治時代にミシンが導入されて以降、生産体制なども整い、近代産業へと発展したそうです。
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(↑初期の手廻しミシン)

最盛期の昭和13年頃には全国シェアの80%の足袋を生産していたとか。
しかしその後、洋装化が進み、足袋に替わってナイロン靴下が普及した為に生産量は激減、廃業する足袋商店が相次いだといいます。

近年は生産拠点を海外へ移すケースが増え、かつては200社が操業していた商店も、現在は20社程になってしまったそうです。

長い歴史のある足袋商店も、廃業後は工場や蔵が取り壊され、駐車場などに変わってしまった所も多々あるとのこと。
そんな中、そういった建物を残してその歴史や文化を伝えようという活動が始まり、老舗の足袋商店の古い蔵などが、そば店や博物館として現在も利用されています。


そんな足袋蔵へ、今日行ってきました!
博物館で足袋の製造過程の一部を見せていただいたので、ご紹介しますfoot

重厚な佇まいの蔵。足を踏み入れると、そこには磨耗してつるつるの木の床や古びた時計、黒電話、使い込まれた道具達・・・。漂う空気が古きよき時代の風情を感じさせてくれます。

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↑ 沢山の金型!これを使って布地を裁断します。


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↑ こはぜを掛ける糸を通します。
この後、通した糸が動かないように別の機械で止め縫いをします。


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↑ そしてこはぜ付け。これまた変わったミシン登場。


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↑ 縫製の工程が2つほど入ってから、かかとを丸く縫う「尻止め」という作業へ。
専用のミシンは、綺麗な丸が縫えるようにできています。


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↑ 指先のふくらみをつけるよう布地を寄せながら縫い合わせます。これが一番技術のいる工程だとか。
これがこなせると、高い賃金を貰えたんですって。


私が見せていただいた作業は、かいつまむと大体こんな感じです。
一般的には13~14の工程に分かれているのだそう。

いや~本当に面白かった!
使用されている機械は、どれも足袋の製造用に改良された特殊なものばかり。見せていただきながら、「へぇ~eye」「ほぉ~sign01」「すごーいhappy02」を連発してしまいました。
中には1899年に作られたミシンなんかもありました。

機械を動かすモーターの音、ミシンを踏む音、裁断機のガシャン!という音・・・。見学中、沢山の音を聞きました。
全盛期の頃は、これらの音が町中に溢れていたそうです。

この博物館で実演してくださっているのは、半世紀以上足袋作りをされていた職人さんたち。
お年を召していてもその手つきは素早く正確で、扱いの難しそうな機械を見事に操る姿には、心底感動しました。


工場の2階には、こんな物も展示されてました。
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コレ、可愛いかったんですーheart04
足袋のパッケージに使われていたシール(と言っていいのかな?)です。
会社や商品ごとに違う、素敵なデザインが沢山あります。色が鮮やかでとってもキレイ!

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ネコ好きの私はこちらに目がいきました。

これらを復刻して何らかの形で商品に出来たらいいのになぁなんてちょっと思ったり。


そして最後に。
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もちろん足袋購入。自分用のお土産ですsweat01
画像右のはミニ足袋のキーホルダー。ちゃんとこはぜもついてます。
藍染の布地の足袋は、味があっていい感じ。
足袋ソックスは時々履くんですけど、本物の足袋は久しぶりでした。履き心地いいですnote


足袋が名産というのは知っていたけれど、学ぶ機会もなく、というか知識を深める気すら持たずに今に至ってしまった私。もっと以前に触れていたら良かったな、と思いました。
商品需要の減少や後継者の不在から消えつつあるこの伝統を守る為に、私も何か出来たらいいな、とも思いました。

そんな日でした。


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